『プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える』第1章
『プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える』という本がある。
主に経営者向け、とりわけ人心掌握や説得力のある人間になりたい
と願う人へ向けた本。
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ストーリーというのはどこの誰でも持っていて、日常的に使っている。
この、何気なく使っているこのストーリーが実はとんでもない力を持っているのだということがこの本を通して語られる。
今回のテーマは「信用」である。
信用を得るのにストーリーがとても手軽、かつ大きな役割を果たすという。
順番に見ていく。
人々は今以上に大量の情報など求めていない。
あまりに膨大な情報に、むしろうんざりしている。
人々が本当に求めているのは信用だ。
情報過多の社会に必要なのは膨大な客観的データによる信用ではない。
むしろ、その人がどういう人間かをみることで得られる主観的な信用がもっと重要。
そのためにストーリーが役立つという。
ストーリーはあなたに対する信用を生み出す手段だ。
人は押し付けられた結論より
自分自身でたどり着いた結論を重んじるものだ。
つまり、ストーリーによって結論を言うのではなく相手にその結論を導かせる。
これが信用を得る一番のコツであるという。
信用を得るために以下のようなことを言っても意味がない、むしろ逆効果である。
「私には100人の有名人との人脈があり、有名な大学出身、だから信用してください」
これが事実であるとしても信用は得られないという(当たり前)。
では、信用を得るにはどうすれば良いか。
それは信用に関する世論調査に隠されていた。
回答者たちは「直接知っている人」なら、
その85%ぐらいは自分に「フェアに振舞ってくれるだろう」
と考えた。
人は「あの人のことはよく知っている、だから信用できる」
と思う生き物という訳である。
そこで重要なのは、
自分の人間性を表しやすい物語を一つ語ることだということである。
退屈な人だと思われたくない場合は愉快なジョークがオチとなるストーリーを語る。
これで退屈という疑惑は払拭され、その人を直接知っているかのような感覚に陥らせ
信用を勝ち取ることができる。
まとめ:
今回のテーマは「信用」ということで、
人から信用を得ようと思ったら客観的なデータをいくら示そうと
無意味であるということ、
それよりも自分を直接的に表現しているストーリー1つ語ることで
自分と相手を簡単につなぐことができるからぜひ活用すべしということだった。